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【大蛇堂】210 栄存法印(宮城・女川、仙台)

¥5,903 税込

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2022年5月8日 17:00 に販売終了しました

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作品名:210 栄存法印(宮城・女川、仙台)
作家:大蛇堂
サイズ:30×60(cm)程度

【妖怪説明】
宮城県女川町江島、仙台市に伝わる。

宮城県石巻市牧山の長禅寺に栄存という僧がいた。栄存は豊臣秀吉の家臣であった片桐且元の孫であり、秀吉の死後、且元が大阪城を追放される際に彼から「九譜のカエデ」と呼ばれる名木の楓とお栄という幼い姪一人を受け渡され、諸国を放浪したした末にこの地に落ち着いた。初めは仙台の満願寺という寺にいたが、全国を放浪中に身につけた祈祷の腕前を伊達政宗の家臣である笹町元清という人物に買われて、当時荒れ果てていた牧山の長禅寺を再興するため和尚として迎え入れられた。

しかし、元清の息子の重頼は栄存のことを良く思っておらず、「九譜のカエデ」を勝手に奪って献上し自分の手柄にしようとしたり、狙っていた領地が栄存の手に渡ろうとすると長禅寺の林をこっそり切って境争いを起こしたりした。挙げ句の果てには「栄存は僧侶の身でありながら幼い姪であるお栄に手を出そうとしてる」などとあらぬ噂を立て、栄存はそのせいで投獄され江島に島流しにあってしまった。

島流しにあった栄存はその日から毎日欠かさず、丑三つ時から夜明けまで頭と両手に蝋燭を灯したまま海水に浸り笹町重頼一家に対する呪いの儀式を行った。髪や爪は伸び放題になり、肌は青黒く痩せこけまるで悪鬼のようになっていった。二年ほどの月日が経ったある日、栄存は島民を集めて「わが願いが成就する日が近づいた。もうこの世を去るので、わが死後は必ず屍を逆さまに埋めてくれよ。もしこの遺言にたがわば、島にもたたりを免れないぞ」と語り、絶命した。初めは遺言とは言え逆さまに埋めるのは気の毒だと思った島民が普通に埋葬したが、埋葬を指示した島守が病死するなど祟りが起きたため遺言通りに改葬した。

それから数日後、笹町重頼宅の裏山の林に何やら光り物が現れた。近づいてみるとそれは、頭と両手に蝋燭を灯した栄存の亡霊が杉の木から逆さまに吊り下げられた姿だった。その日から重頼の屋敷には目だけを見開いて歯を見せて笑っている栄存の亡霊が現れ、重頼は狂死し彼の一家も一人残らず死に滅びたという。

「我の屍を逆さに埋めよ さすれば願いが成就せり」

【参考資料】
・日本の民話 別巻3 『みちのくの和尚たち』
・『郷土の伝承 第二輯』
・『仙台叢書 2』「燈前新話」
・ふるさとの民話40『宮城県の民話』
・『離島生活の研究』「宮城県牡鹿郡女川町江島」
引用:宮城妖怪事典(仮)より
http://blog.livedoor.jp/miyagiyokai/archives/18484420.html

【商品説明】
直筆サインが入った1点ものの掛け軸です。
表装(絵柄)以外の部分も特殊加工の印刷により仕上げてあります。
すべて布製ですので耐久性に優れており、収納もしやすくなっています。
説明の短冊がつきます。(画像はサンプルです)
表装部の大きさ 幅30cm x 高さ60cm

大蛇堂の妖怪掛け軸はフルデジタルの複製画です。
収納時はコンパクトにしまえて、必要な時に飾れます。
床の間にも最高です。

大蛇堂の他作品/過去作品は以下リンクより閲覧/購入可能です。
https://otonokeenoke.base.ec/categories/451069

「宮城の妖怪展」の販売作品です。
「宮城の妖怪展 弐」の販売作品です。

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