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【大蛇堂】272 巡礼娘(山梨・南アルプス市)

¥5,903 税込

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2021年11月28日 18:00 に販売終了しました

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作品名:272 巡礼娘(山梨・南アルプス市)
作家:大蛇堂
サイズ:30×60(cm)程度

大蛇堂の妖怪掛け軸はフルデジタルの複製画です。
収納時はコンパクトにしまえて、必要な時に飾れます。
床の間にも最高です。

【妖怪説明】
旧中巨摩郡若草町に伝わる。

むかし若草町地内に浅原という村があり浅吉という若者がいた。心優しく働き者であったが貧しかったため嫁をもらえず両親は気をもんでいた。
ある日、ものすごい夕立があり浅吉の家の軒下に巡礼姿の若い娘がとびこんできた。浅吉の両親が気の毒に思い家の中にいれて話を聞くと、小さい時に別れた親を捜して旅をしているという。

ますます気の毒に思った両親は「おまえさんさえよかったら、しばらくこの家にいてもよい」とすすめると娘はやっかいになることになり、いつしか浅吉と夫婦になることになった。

幾月か過ぎた日、浅吉が用事でいない夜に両親が不思議な物音で目がさめると、隣室に行灯を灯しきりに髪をとかしている嫁の姿が障子にうつっていた。気味が悪くなったがしばらく息を殺してみていると、髪をとかすたびにパサリ、パサリと音を立てて落ちていきやがて蛇の姿へとかわっていった。両親は恐ろしさのあまりふるえながら朝を迎えた。

朝になると嫁の姿は元に戻っていたが、浅吉が帰ってくると昨夜のことを話し別れをすすた。すぐに承知はしなかったがしきりに言うものなので、とうとう決心して嫁に別れ話をもちかけた。かなり面倒なことになると思っていたが案外嫁はあっさり承知して旅支度をはじめた。

しかしいつまでも家をでる気配がない。不安に思いながら数日過ぎたが秋晴れののちにものすごい嵐がやってきて雨と風に家が吹き飛ばされそうな荒れ模様となった。
すると嫁は急に「いろいろと長いことお世話になりました。私は今日お別れいたします」
と両手をついて名残を惜しむ。嵐の日にいなかくてもよいではないか、と止めるが、今日をおいてほかにない、と言い張り
「最後のお願いです。台所にある釜のふたをいただきとうございます」という。

不思議に思いつつも釜のふたをわたすとあっという間に嵐の中へといだしていき、水かさの増えた川に突っ走っていく。「危ない!」と浅吉が声をあげた瞬間、嫁は持っていた釜のふたを川へ投げ込みその上にとび移った。

その瞬間、天から稲妻が光り、嫁の姿がみるみる大蛇へと変化し天に登っていった。
このありさまをみていた村人は、それ以来この村では釜をつかわなくなり、この川を釜無川と名付けたという。

釜無川の由来については「絶えず流れる隈なし」や「釜のような深い淵がない」など由来とする説は複数ある。

「蛇体なれども夫婦は同じ 見送る聟に釜は無し」

【参考文献】
『ふるさと自慢シリーズⅧ甲斐路 ふるさとの民話と民謡』「釜無川の名の起こり」より

【商品説明】
直筆サインが入った1点ものの掛け軸です。
表装(絵柄)以外の部分も特殊加工の印刷により仕上げてあります。
すべて布製ですので耐久性に優れており、収納もしやすくなっています。

大蛇堂の妖怪掛け軸はフルデジタルの複製画です。
収納時はコンパクトにしまえて、必要な時に飾れます。
床の間にも最高です。

大蛇堂の他作品/過去作品は以下リンクより閲覧/購入可能です。
https://otonokeenoke.base.ec/categories/451069

「宮城と山梨の奇妙な妖怪展」の販売作品です。

※店頭ではシステム利用料分が割引されての販売となります。
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