


【大蛇堂】275 ものいい石(山梨・上野原市)
¥5,903 税込
残り1点
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作品名:275 ものいい石(山梨・上野原市)
作家:大蛇堂
サイズ:30×60(cm)程度
大蛇堂の妖怪掛け軸はフルデジタルの複製画です。
収納時はコンパクトにしまえて、必要な時に飾れます。
床の間にも最高です。
【妖怪説明】
山梨県上野原市秋山に伝わる。
安寺沢の公会堂近くの西の沢をのぼると途中に、まるでしゃがんでマントを着たような形をした石があり、昔から「ものいい石」といわれている。
まわりには岩石などなく、また川の水で押し上げられるようなところではないので人々は不思議な石だと思っていた。
ある日の夕方、老人が炭焼きの帰りに石のそばを通ると「金波美(かなはみ)沢から綱子(つなご)へ金がとぶ」と石のあたりから聞こえる。老人はあたりをみまわすが人の姿は見当たらない。「まさか石がものをいうなんて」と思っていると、再び「金波美沢から綱子へ金がとぶ」と言った。おどろき、ふしぎに思いながら家に帰りこの話をするとたちまち噂が広まった。
当時の牧野村綱子は九軒しかなく大変貧しいところであったが、この話ののち「綱子の家がみんな裕福になった」という話が伝わってきた。
石の言ったことは真実だったと安寺沢の人々あせり皆で相談したがいい案が浮かばない。
この話が里のはずれに住んでいる若い炭焼きの男に伝わった。その男は自分の暮らしが以前より貧しくなったのは石のせいだ、と大きめのまさぎりをかついで沢をのぼり、石をにらむと
「てめえのおかげだ。おれの家も、みんなの家も貧乏になっちまった。口がきけねえように首を切ってやる」
と、まさぎりで上に出っぱっていた首を切り落としてしまった。
首を切り落とされた石はしゃべることができなくなり、安寺沢の金もとばなくなり、みんなの暮らしもだんだんよくなったという。
今でも、この首のない「ものいい石」は残っている。
「石が語れどまさぎりかつぎ 綱子に金は飛ばさせぬ」
【参考資料】
『秋山文化協会版・秋山の民話』秋山村教育委員会発行
【商品説明】
直筆サインが入った1点ものの掛け軸です。
表装(絵柄)以外の部分も特殊加工の印刷により仕上げてあります。
すべて布製ですので耐久性に優れており、収納もしやすくなっています。
大蛇堂の妖怪掛け軸はフルデジタルの複製画です。
収納時はコンパクトにしまえて、必要な時に飾れます。
床の間にも最高です。
大蛇堂の他作品/過去作品は以下リンクより閲覧/購入可能です。
https://otonokeenoke.base.ec/categories/451069
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