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【大蛇堂】326 柿入道(宮城・牡鹿郡)

¥5,903 税込

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2022年5月8日 17:00 に販売終了しました

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作品名:326 柿入道(宮城・牡鹿郡)
作家:大蛇堂
サイズ:30×60(cm)程度

【妖怪説明】
宮城県女川町、宮城県石巻市雄勝町に伝わる。

ある村に屋敷が広く果物がたくさん植えてある金持ちのうちがあった。その脇の小さい家におじいさんを亡くした、おばあさんと息子と嫁と孫が暮らしていた。
家が狭いため果物一本も植えることができないため、おばあさんは金持ちの家の甘柿を毎年秋になると眺めて、あの柿一つたべてえなあ、あの柿一つ食べてえなあ、なんぼかうめかんべなあ、と思っていた。

ある年、息子たちは寝かせ仕事をしていると「おばんでがす」と訪ねてきた人がいた。
開けてみると入道坊主であり、その大きい人が入ってきて「ばあさん、毎日あの柿眺めてんだけど、食べてえのかー」と聞く。
食べたいが一つとっても泥棒と言われ懲役になれば子どもたちにも迷惑がかかるので眺めて暮らしている、と答えると御馳走するから大きな皿をもってこい、という。
皿を用意すると外にでて、柿しぼったようにして、お皿に一杯持ってくる。食べてみるととてもうまく、このことは内緒だぞ、といい次の晩にもくるようになった。

ある晩に気づいた息子が覗いていると入道坊主が自分のうんこ出したのを食わせたように見えた。あまりにも腹がたった息子は次の晩にまさかりを持って隠れて、やってきた入道坊主を力いっぱいみねでぶんなぐった。

ばあさんはびっくりして親切に御馳走してくれたのにと言い、息子もなにも殺さなくてもよかったかとしばらく二人で涙こぼして眺めていた。次の日に警察へいくつもりでとりあえず寝ようとするが、息子は一晩中あとのことをあれこれ考えて泣いて寝られず、おばあさんは何度も起きてみるが、やはりその男は死んだままでいる。
ところが、いくらかしらじら夜が明けかかったときにみてみると入道坊主がいない。あれっと思って庭へ降りてみると、柿がいっぱいころがっていた。

「柿にも心つうもんがあるもんだべかなぁ、一つ食いてえ、一つ食いてえって毎年の自分の思いが、なってる柿さ通じたんだねえ、柿の方から御馳走になりにきたんだねえ」
と、やっと安心したという。

「念願叶った晩げの馳走 いわくありげな柿しぼり」

【参考資料】
『語りによる日本の民話 女川・雄勝の民話』
引用:宮城妖怪事典(仮)より
http://blog.livedoor.jp/miyagiyokai/archives/23766757.html

【商品説明】
直筆サインが入った1点ものの掛け軸です。
表装(絵柄)以外の部分も特殊加工の印刷により仕上げてあります。
すべて布製ですので耐久性に優れており、収納もしやすくなっています。

大蛇堂の妖怪掛け軸はフルデジタルの複製画です。
収納時はコンパクトにしまえて、必要な時に飾れます。
床の間にも最高です。

大蛇堂の他作品/過去作品は以下リンクより閲覧/購入可能です。
https://otonokeenoke.base.ec/categories/451069

「宮城の妖怪展 弐」の販売作品です。

※店頭ではシステム利用料分が割引されての販売となります。
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